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【専門家が解説】注文住宅は木造と鉄骨造りのどっちがオススメ?特徴や違いについて 2021.2.23

注文住宅は、家の構造部分から自由に選べます。家の構造部分から自由に選択できることが建売住宅とは異なる注文住宅のメリットですが、自由に選べることで「どれがいいの?」と迷って悩んで、「よくわからない」という状態になってしまう方もいらっしゃいます。

新築の注文住宅を検討するなかで、住宅の構造部分を木造にするか鉄骨造りにするか、なかなか決められない方もいるでしょう。

木造と鉄骨造りのどちらにも得意な点、不得意な点があります。そこで、注文住宅を専門に建築している日本住宅ツーバイが、木造と鉄骨造りのメリットやデメリットを解説しつつ、あなたの理想に近づける選び方をご紹介していきます。



木造と鉄骨の特徴を比較


まずは、木造住宅と鉄骨造り住宅の特徴についてみておきましょう。


(1)木造住宅の特徴

木造住宅は、以前から日本にある戸建て住宅の構造です。住宅構造の主な部分に木材を使用して建築される方法で、日本の気候や風土にも合っているため古くから選ばれています。

おそらく日本は木材を沢山切り出すことができたため、材料が手に入りやすいという理由もあったのでしょう。今でも日本の戸建て住宅の半数以上が木造住宅だといわれており、少し郊外へ足を運ぶと、実際に木造住宅を目にすることが多いです。


(2)鉄骨造り住宅の特徴

こちらは住宅構造の主な部分に、鉄骨を使用して建築されている住宅です。そして、使用される鉄骨には、厚さがあります。

  • 厚さ6mm以下の鋼板から作った鉄骨→軽量鉄骨造り
  • 厚さ6mm以上の鋼板から作った鉄骨→重量鉄骨造り

軽量鉄骨造りは、一般的な戸建て住宅に使われている材料です。私たち注文住宅の会社では、こちらを鉄骨造り住宅と呼んでいます。

重量鉄骨造りは、マンションやビル、デパートなど大型建築物に使われている材料です。

鉄骨造り住宅は、昭和の頃では大変めずらしい建物でした。他とは違う住宅ということが一目でわかるので、目立っていた存在です。

最近でも木造住宅ほど多くはありませんが建売住宅に鉄骨造りを採用しているハウスメーカーさんもいるため、昔よりは目にすることが増えています。


木造と鉄骨のメリットとデメリットとは


それでは、気になる木造住宅と鉄骨造り住宅のメリットとデメリットをみていきましょう。


(1)防音のメリット・デメリット

暮らしのなかで気になる(気にする)のが、音の問題です。静かに暮らしたい方や、近隣に迷惑を掛けたくない方にとっては、防音性能は大変気になる部分ですよね。

そこで、木造と鉄骨造りの防音性能に関するメリット・デメリットをみてみると、次のような結果になります。

高い防音性能が期待できる → 鉄骨造り住宅

ここで注意が必要なのは、鉄骨造り住宅でもコンクリートを使っていない場合は、木造住宅とさほど違いが出てこないということです。そのため正確には鉄筋コンクリート造り住宅を選ぶことで、生活音をほぼ遮断してくれます。

例えば、趣味のギターや映画鑑賞などで防音性能が必要なら、利用する部屋だけを防音室にすることで対処できるので、木造住宅であっても大きな問題になりません。

小さなお子さんがいらっしゃって、家の中をいつでも自由に走り回って音が出ても大丈夫なようにしておきたいということなら、鉄筋コンクリート造り住宅が安心できるでしょう。


(2)室温のメリット・デメリット

木造住宅は、住宅内に適度な空気の流れが発生するため、夏は涼しく冬は暖かいという傾向があります。

鉄骨造り住宅は、気密性や断熱性が低いため、冬は寒さを感じるかもしれません。そして鉄筋コンクリート造り住宅の場合、防音性能が高いことからも想像できますが、室内の熱もため込んでしまうことになり、夏の室内温度は高くなりがちです。

室温性能に関するメリットデメリットをみてみると、次のような結果になります。

高い快適さが期待できる → 木造住宅

ただし、最近は「一部屋1台のエアコン設置」が増えており、夏冬問わずエアコンを使っている家庭も増えているので、常時エアコンを使うのなら鉄骨造り住宅でも大きなデメリットにはなりにくいといえます。


(3)耐震性のメリット・デメリット

イメージとしては、鉄骨造り住宅のほうが耐震性が高いように想像する方もいるでしょうか。しかし、耐震性で鉄骨造りより木造が劣っているということはありません。

最近の木造住宅も地震の揺れを吸収する機能を持っているので、耐震性が高くなっています。そのため、耐震性に関してはどちらの構造にもメリットになります。

耐震性は材料ではなく、正しくは住宅の設計に深く関わっています。


(4)耐用年数のメリット・デメリット

木造住宅は22年、鉄骨造り住宅は27年と、減価償却上の法定耐用年数が決まっています。 現実的には、鉄骨造り住宅は40年以上耐えられるものもあります。木造住宅は木材にトラブルが発生しない場合、80年以上経過しても住むことができます。

結果としては、どちらも十分に長く住めるということです。
 

(5)建築費のメリットデメリット

建築費が安くなるメリットを持っているのは、木造住宅です。

鉄骨造り住宅は材料が高めになっているため、建築費も比例して高くなってしまう傾向があります。ただし、木造住宅の場合でも、選ぶ木材によっては鉄骨造り住宅と変わらない、または、高くなることもあります。


(6)建て替え時のメリット・デメリット

将来、建て替えをするときに解体工事を行うと、木造住宅と鉄骨造り住宅では費用に違いが出てきます。

建て替え費用が安く済むメリットを持っているのは、木造住宅です。


どちらを選ぶのかはあなたの理想を明確に


木造住宅と鉄骨造り住宅には違いがあります。違いからメリットになること、ならないことがあります。まずはあなたの理想を明確にすることから始めてみてください。

例えば、コスト重視なら木造住宅が理想的です。防音性能が高い暮らしを重視するなら、鉄筋コンクリート造り住宅が理想的でしょう。

現在の建築技術や材料の品質から考えると、あなたの理想によって選ぶだけで、間取りや設備に関しては「どちらかだからできない」ということはほとんどありません。

また、あなたが信頼する建築会社によって、木造住宅が得意なところもあれば、鉄骨造り住宅が得意なところもあります。

木造住宅か鉄骨造り住宅かを選ぶときには、次のポイントから考えてもらうと、選びやすくなってきます。

  • 理想を実現するために重視すること
  • 依頼する建築会社の得意な方法
  • やさしい家かスタイリッシュな家か


選べない場合は日本住宅ツーバイに相談を!

現在の建築技術や材料品質は、非常に高くなっています。木造住宅と鉄骨造り住宅で特徴やメリット・デメリットはありつつも、大きな違いはありません。

今回お話しましたそれぞれのメリットになること、デメリットになることが、あなたの理想の暮らしにマッチするほうを選んでみてください。

なかなか選べない場合は、日本住宅ツーバイまでご相談いただくことも可能です。あなたのお話をじっくりとお聞きし、最適なプランをご提案させていただきます!