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【50代からの家づくり】50代の暮らしを支える家を買うメリット・デメリットとは 2021.5.25

一般的に住宅購入を検討する世代というと、子育て世代と呼ばれる20代や30代が多いです。

しかし、現在の日本における平均寿命をみてみるとわかりますが、日本は長寿社会へと大きく変化しています。

そのため、50代は従来のような“年配者”ではなく、“第二の人生をスタートするタイミングへ差し掛かった世代”と、変化しているといっても過言ではありません。

同時に、50代は家族構成や身体の変化がおきやすいタイミングでもあり、今後の人生を豊かに過ごすためには、快適で安心して暮らせる住宅に興味を持ちはじめる人が増える年齢ともいえます。

そこで今回は、50代からの家づくりについて解説していきます。



50代から家づくりを検討してほしい理由


50代から、あえて家づくりを検討してほしい理由があります。

年齢を重ねるごとに家族構成やライフスタイルが変化していきます。特に50代では子育て期間が終わり、お子さんが独立するタイミングが訪れるという方も多く、家庭の中の状況が大きく変化しやすい世代です。

また、5〜6年すると定年退職される方も増えてくる年代なので、より住まいの役割が変化し、これまでと同じ住宅では暮らしにくくなるケースも増えてきます。

そして、現在の日本における高齢化も影響していますが、子育て期間よりも子どもが独立した後の人生の方が長くなる傾向があります。

このような現状を考えてみると、50代からは50代のライフスタイルに合った暮らしが送れる住宅を手に入れることが、快適さと安心を手に入れる方法のひとつになります。
  • 大きなライフイベントの終了
  • ライフステージの変化
  • 身体の変化
  • 趣味趣向の変化
  • 家族構成の変化
  • 家で過ごす時間の変化 など
これからの人生を具体的に考えれば考えるほど、過ごす時間が増える住宅を快適な空間にする必要性を感じることができるはずです。


50代で家を建てるメリットとデメリット


50代から家づくりをする場合、次のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

(1)必要十分な広さになる
お子さんが独立したことで、住宅の中で暮らす人数や荷物が変化します。また、お子さんが独立すると、今後長期的に家族構成に大きな変化は発生しないことが予想できます。

多くの場合、ご夫婦二人がメインになります。お子さん世代に関しては、長期休暇などで泊まりに来られることを想定しておけば問題ないでしょう。

このように、普段の生活で必要な住宅の広さが変わるので、もしかすると今お住まいの住宅では広すぎるかもしれません。

こういった場合、ご夫婦二人に必要な広さを確保するよう、住宅を建て替えることで必要十分で快適な住まいが手に入ります。


(2)光熱費の負担が減る
夫婦二人に必要な広さの家となると、一般的には小さな住宅で十分。そうすると光熱費の負担も下がります。特に電気代は大きく変化するはずです。

さらに、高性能住宅へ建て替えることで、光熱費の削減が期待できます。


(3)身体にあった間取り
子育てが終わり、自分たちの趣味趣向もわかってくる50代。趣味の嗜好に変化があったとしても、50代から大きなライフスタイルの変化はあまり起こらないと考えられます。

また、年齢と共に身体の動きも変わり、行動する量も変化します。身体や生活内容が変わってくるのであれば、身体や安定したライフスタイルに合った間取りにすることで、安心して暮らすことができます。

子どものことを考えた間取りではなく、自分たちの使い勝手を優先した間取りを考えることが、余裕を生み出す暮らしに欠かせないポイントといえるでしょう。


デメリット

メリットがあればデメリットもあります。50代からの家づくりで起こりやすいデメリットをみておきましょう。


(1)返済プラン
50代からローンを返済する場合、長い返済期間は年金生活を苦しめる原因になりかねません。老後のリスクをできるだけ軽減するためには、60代までに返済を終わらせるマネープランを計画しておきましょう。


(2)住宅ローン
50代からハードルが高くなるのが、住宅ローンが組みにくくなることです。どうしても住宅ローンの融資審査で重視されるのが、完済時年齢・健康状態・借入時年齢であるため、50代からの住宅ローンは審査が通りづらいという事実があります。

全額を住宅ローンで都合するのではなく、資金確保を考えながら両方を上手に活用することを検討しましょう。


(3)不動産が増えてしまう
親から実家を相続した場合、不動産が自分たちの家と実家の二つになってしまうことが考えられます。

相続をするとしたとき、「実家を使うのか、自分たちの家を建て替えるのか」大変悩むことになるでしょう。

また、「実家を空き家として放っておくと、管理をする必要が出てきて面倒なことが増えてしまう」と感じる方もいるでしょう。

自分の家を建て替えるなら、実家は売却するか賃貸住宅として活用する。こういった方法も同時に検討しておくことで、無駄な出費を抑えることができます。


50代だから価値がわかる快適な住宅ポイント


50代の家づくりで快適な住宅にするポイントがあります。


(1)廊下

50代では問題ありませんが、これから年齢を重ねることで「やっておいて良かった」と思えるのが、廊下を少し広めに作っておくことです。

できれば車椅子でも通れる幅にしておくと、後々便利に使えます。


(2)浴室

浴室は危険がいっぱいです。特に年齢が進むにつれ、ちょっとしたことでケガの原因になってしまうこともあります。

そこで次の部分に注意しておきましょう。
  • 滑りにくい床
  • 手すりの設置
  • 温度差をなくす
  • 二人が入れる洗い場

少し広めの洗い場があると、介助が必要になっても安心です。また、浴室はどうしても滑りやすい場所なので、転倒しないための防止策を取り入れておきましょう。

さらに、普段暮らす部屋と浴室は、温度差が激しくなりやすいものです。冬場はヒートショックの原因にもなるので、浴室暖房などの設備を整えておくと安心して暮らすことができます。


(3)トイレ

トイレも広めに作っておきたい場所です。車椅子で入って出られるくらいがベスト。同時に手すりの設置も忘れずに行っておきましょう。

また、トイレはドアの部分に工夫しておきましょう。可能なら引き戸で大きく広く出入りできるようにしておくと便利に使えます。


(4)段差

玄関アプローチ、玄関、部屋の敷居など、できるだけ段差をなくすように考えておきたいですね。

小さな段差でも年齢と共に不便さを感じ、外出するのが億劫になる人もいます。そうすると、外出しないため足腰が弱くなり、だんだんと歩くことが難しくなる、というケースもあります。

いつまでも自分の足で外出するためにも、早めに段差の解消をしてストレス要因を減らしておきましょう。


15年先を見据えたバリアフリー


50代からの家づくりでは、15年先を見据えてバリアフリー対策が重要です。

今の健康状態や身体の状態だけで考えてしまうと、60代後半になったとき不便さを感じることになります。

「50代では早いかな?」と感じられるかもしれませんが、これから20年30年と暮らす住宅なので、先のことをイメージして対策しておくことで、いつまでも快適に安心して暮らせる空間を手に入れることができます。


未来の自分たちをイメージして家づくりをしよう

50代からの家づくりで大切なのは、少し先の自分をイメージしておくことでしょう。

どのように今後変化していくのか。暮らしはどのように変わるのか。

いつまでも健康で若々しいことは大切ですが、誰もが年齢と共に筋力や運動能力の低下を感じるのも事実です。そうしたとき、できるだけ快適で安心して暮らせる家だからこそ、無理せず心から豊かに、そして穏やかに暮らせるのではないでしょうか。

50代から家づくりを検討される方も、少しずつ増えてきています。私たちもお客様の暮らしに寄り添ったご提案をさせていただいております。

“第二の人生を楽しむため” “ご夫婦二人の暮らしを豊かにするため”今回の内容が参考になれば幸いです。